都市を考える会 代表
ー 建築エコノミスト ー
もりやま たかし
公共事業
見直し宣言
東京の中心で都市を考える
建築と経済の二つの視点から東京を考えます。
必要なところに必要な公共サービスを届けるためにも改革が必要。
時代の変化や地域に本当に必要とする公共事業に変えていく。
子供からシニア世代までの将来を考えた計画が大事です。
東京の中心で都市を考える。
東京は歴史と伝統と文化に富んだ街です。
同時に日本の最先端で世界に発信する都市でもある。
まさに温故知新の街づくりが、中央区のテーマです。
その中でも世界に築地の魚河岸文化は
決して失ってはならないもの。
日本文化を守り、
暮らしやすい都市をつくるために
いま、行動します。
森山高至の提言
中央区は、少子高齢化が問題視される今の日本の中でも、人口が増えている、非常に希有な存在です。しかも若年層が中心で平均年齢が30代に下がったとも聞きます。住民を増やそうという中央区の政策の結果であり、これは素晴らしいことです。しかし、この政策は建築や都市計画の緩和による、タワーマンションの林立によってもたらされたものです。
結果として、民間のデベロッパー投資が先行し過ぎて、公共サービスの拡充が遅れています。そのもっともたるものが子育て支援施設、保育園の不足、待機児童問題です。
今後はタワーマンションの下層部には、公共サービス施設の設置を義務付ける等の一定の制約が必要です。では、すでに建築されてしまったタワーマンションではどうするのか?これについては「公開空地」の時限活用という方法があります。
高層建築を建てるときに、一定の規模で空き地を設けなさいというルールがあるのですが、管理をめぐる問題もあって公園にしているわけでもなく、コンクリートでタイル敷きに少しの植栽といったように、十分活用されているとはいいがたいものです。
この「公開空地」部分を、仮設で10年、20年と年限を区切ったうえで、2~3階までの低層建築物を許可し、公共サービス支援に活用するのです。タワーマンションに隣接させて保育園や幼稚園を設置、小規模に区切ったテナントも準備し、飲食店や商店、高齢者ケア、生活支援サービスも誘致する。
タワーマンションの足下に小さな街をつくるという構想です。
森山高至の提言
~都市を考える~
2000年代から増えたタワーマンション、眺望の良さや立地の利便性から都心でも人気ですが、築後12~15年で大規模修繕の時期を迎えます。高さ45メートルまで、階数でいうと15階建てくらいまでは、通常の工事足場で施工出来ますが、それを超える超高層住宅では、一気に工事の難易度が上がります。
さらに、タワーマンションには建設当時の最新の技術が導入されていることも多く素材や工法も個別性が高いため、工事の妥当性や費用の適正化をみるためにも工事前の調査に時間も予算もかかります。
世帯数で数百戸を超えるタワーマンションは、ひとつの村や町と同じです。工事中は様々に不便を感じることにもなります。各住戸にどのような影響があるか、管理組合を通じて十分理解と同意を迅速に得られるように、住民の方々の合意形成が円滑に進むためにも、コミュニティが活発に維持されていることがもっとも大事です。
森山高至の提言
~都市を考える~
2000年代から中央区の緩和措置によって一気に増えたタワーマンション。中央区では若年人口が流入し、全体の人口が倍増しました。臨海部には、都営大江戸線の勝ちどきと有楽町線の月島駅があるのみで、特に駅の規模もここまでの人口増大を予想しておらず、駅の規模が小さいため、朝の通勤、通学のラッシュアワーには人々が改札外にまで溢れている状態です。
この交通問題を解決する手段のひとつとして、環状二号線の開通とBRTの運用に期待が集まっています。しかしながら、臨海部にはさらなるマンション計画が続いており、バス交通の連携も含め全体での交通網の再構築が必要です。
地下鉄工事のように整備まで時間のかかるものを、カバーし代替する意味でも工事を必要としない手法、たとえば、臨海部と一部の駅間を結ぶ範囲を限定した「乗り合いタクシー」制といったものも検討の余地があるでしょう。さらには、水上バス、水上タクシーといったかつての水上交通の現代的な復活運用してみるべきと考えています。たとえばイスタンブール、香港といったような海外の臨海都市ではそうした水上交通は現在でも活発で、旅行者の足としても重宝されています。
東京オリンピックを控え東京海上交通の大復活を提案します。
森山高至の提言
~都市を考える~
中央区臨海部はタワーマンションの林立によって、人口が急速に増えました。結果として朝の通勤通学のラッシュアワーは駅から人が溢れんばかりです。それを受けて整備が進んでいた環状二号線とBRT(バス輸送システム)ですが、現在も汐留の地下トンネル工事中です。 巷に「築地が退かないと環状二号線が通らない」と噂が流れていますが、これは正しくありません。道路は築地の敷地一部を使っているだけです。
つまり、「築地か豊洲か」で延々と揉めているよりも、「豊洲は別用途で使用し市場は築地のままで」、築地の一部改修工事と同時に環状二号線の入り口工事をおこなうほうが開通は早いのです。
本願寺さまに訪問(6月21日)
山本政秀氏(築地本願寺副宗務長)と、対談させていただきました。
築地の歴史、本願寺門徒衆と地域の長い関わりについてご教示いただきました。
スーパー・オオゼキの仕入れ(6月20日)
東京城南地区を中心に展開するスーパーマーケット、オオゼキの八十川元社長さまと、対談させていただきました。
築地から毎日新鮮な魚貝類を仕入れています。スーパーオオゼキは買参人の許可ももっていますが、チラシどおりに各店舗に同じ品を確実に届けるには築地の仲卸さん達が必須です。さらにオオゼキ独自の生鮮食品の仕入れにも築地仲卸しさんに活躍してもらっています。